2016-01-01から1年間の記事一覧

結局応援したくなる。

本棚を整理しました。 すると、読んだ記憶はあるのだけれど内容はさっぱり覚えていない本がゴロゴロ・・・。 1冊ずつ読み返してみることにしました。 まずはこちら。 「虹」 吉本ばなな そもそも吉本ばななさんの本はそれほど好きではないのですが(食わず…

失わせるものの大きさにおののく

こちらを読みました。 「嫁の遺言」加藤元 7つのストーリーからなる短編集。 とても読みやすくあっという間に読んでしまった。 その中から、心に残ったもの、2つ。 一つは「いちばんめ」 同級生の結婚式で初恋の彼に再開する、というよくある場面。初めて…

朱夏、後半戦。

一気に読み干しました。 「風待ちのひと」伊吹有喜 「心の風邪」をひいた都会のエリート銀行員・晢司は、亡くなった母の住んでいた小さな海辺の町を訪れる。そこで知り合った女性・喜美子に母の家と遺品の整理の手伝いを頼むことになる。明るく素直な喜美子…

もう「呼ばれる人」側にいる

こちらを読みました。 「泣きながら、呼んだ人」加藤元 4つの短編からなるこの小説は、各物語ごとに登場する4人の女性の「泣きながら呼んだ人」、つまり「母」からの自立がテーマになっている。 ざっくり言ってしまうと、「3兄弟の中で自分にだけ厳しくす…